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買い物で具合悪い

  • 執筆者の写真: 凜 志水
    凜 志水
  • 6月1日
  • 読了時間: 3分


一気に買い物をすると、体調が悪くなる。

フツーは爆買いはストレス発散と結びつけられるし、買えば買うほど元気になりそうなもんだけれども、どうやら自分の場合は違うらしい。買い物が嫌いというわけではない。むしろ好きな方で、本とかCDとかは結構簡単に買ってしまう。



体調にズーンと響くのは、趣味に関するものよりも、生活に必要な道具などである。ちょうど今、引っ越したばかりで居住のあれこれを整えている最中。家の中をどのようにしていこうか考えること自体は結構楽しいし、自ら率先して家庭内の「居住環境担当大臣」を担ってもいる。前の家から持ってきたモノたちを今の家にフィットさせるためにはどのような家具や収納グッズを買い足せばいいかを考え、メジャーで寸法を測り、該当しそうなモノがあるか検索して探す。



ここまではかなり上機嫌で進めることができるが、一番ストレスを感じるのは、同じようなものが幅広い価格で売られている時だ。見た目が似たような1200円と2000円の蛇口用シャワーヘッドを見つけると、この800円の差は何なのかを突き止めなければ気が済まない。少しだけ可動域が広いとか、節水率が5%高いとか、素材のコーティングが違うとか、800円の差が何であるのかをまずチェックする。そして次に、価格が高い方が機能が優れているというわけでもない時があるため、各商品のレビューを読む。最後に、その800円分の差と自分のニーズが合っているかを確認する...といったことをしているとあっという間に時が経ち、これを買おうを決めた後にはもうぐったりしている。



そもそも、買い物って考えることが多すぎないか。自分の金銭状況×購入したいモノ×モノのヴァリエーションという数の多すぎる掛け算。そこに時間軸も加えたならば、自分の金銭状況の変動や、セールの時期といった先の可能性も見込まないといけない。考慮すべきことを気にしだすと、ほんとにキリがない。自分がこの目の前のモノを買うか否かというその可能性は、無限、ムゲン、♾️...。




本やCDは内容が気に入らなかったとしても自分の糧になる気がして、かなり気楽に購入することができる。資料、という位置付けが買い物の失敗という発想そのものを帳消ししてくれている感じがあるから。しかし生活用品やガジェット系は、生活のしやすさや使いやすさを求めて購入するがゆえに失敗が怖くなって、ついつい疲れるまで調べ倒してしまう。

数年前に大学から研究費がおりて、研究に関する様々な機材を買い揃えなければならないタイミングがあった。その時も、お金をもらえてありがたくてこんなに嬉しいことはないはずなのに、パソコンからタブレットからプリンター、モニターやスキャナなどを調べ尽くして買い物をした結果、わけのわからない知恵熱みたいなものが出て倒れた。普通にしんどかった。



自分でも買い物で体調崩すってなんじゃそりゃあ!と思うのだけれど、体質なので仕方ない。今この記事を書きながらも、頭の片隅では明日無印良品に買いに行かなければならないものを反芻している。無印になければニトリなどをチェックせねばならない。ああ、なんだか悪寒がしてきた。


 
 
 

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