今月の観たり読んだり(2025/7)
- 凜 志水
- 8月1日
- 読了時間: 4分
最近の私、妊娠後期の身重&ありえねえ猛暑のダブル・アタックによりほとんど家に引きこもっている。今月(7月ね)はいつもより多めに小説を読んだり、観たいと思っていた映画やドラマを観ることができたのでその記録でもしようかなと。作品自体はかなりメジャーなものばかりです。
小説は6冊くらい読んだけど、一番面白かったのは今イギリス等で人気になっている柚木麻子の『Butter』。物語自体がすっきり解決するタイプのものではないが、だからこそ途中に散りばめられているちょっとした言葉や登場人物の言動に響くものがあった。女性に対する社会の目についてかなりしっかりめに意見している印象。海外ではフェミニズム文学として注目されているらしいけど、日本では発表当時「美味しい小説」(確かに食事や料理に関する記述がたくさん出てくる)と紹介されていたことも多かったようで、そういう話聞くとなんだかガックシきてしまうわよね...。え、そっち?!という笑
他には、前から気になっていた安堂ホセのデビュー作『ジャクソンひとり』とか。この作品は、テーマやメッセージは伝わったんだけど、小説ビギナーの私にはちょっと読みこなすのが難しい文章だったかも(頻繁に主語が消えると頭の中で人物を動かすのが困難になる、想像力鍛えてぇ〜)。とはいえ最新作はかなり話題になっていて気になるので、少し時間をおいて再チャレンジするつもり。
映画はなんと今更のハリー・ポッター・シリーズ。中学生の時、不死鳥の騎士団くらいまでは観たり読んだりしていたけど、シリウス・ブラックやダンブルドアが死ぬという情報だけ先に仕入れてしまったがゆえに、その先へとなかなか進む気が起きず早14年。ようやく二人の死を受け入れる覚悟ができたので、『死の秘宝』まで一気に駆け抜けた。私的MVPは最後にかましたネビル・ロングボトム。
さらに、こんなに自分の時間を確保できるタイミングは今しかないと思い、期間限定でディズニー+に加入。私は幼少期にスターウォーズ・シリーズを父親から叩き込まれているので、どれだけ戦争映画であろうとSWはついつい熱心に観てしまう。先日ダガー賞を受賞した王谷さんが授賞式のスピーチで、フィクションの暴力を楽しむために、現実の暴力に抵抗していかなければならないと話していて、ちょっと救われた。たぶん私はガン・アクションとか殴り合いとか戦闘機が出てくる映像作品がどちらかといえば好きな方で、『ベイビー・わるきゅーれ』とか『攻殻機動隊』とか、割と派手にやっちゃう系のやつが大好物である。が、もちろん現実の暴力は全然好きじゃない。アンパンマンの暴力性は子どもの教育に悪いから良くないというが、フィクションと現実の違いをちゃんと身につけることが人間として求められていることだろう、と思う(痴漢のAVを観て現実に痴漢してしまう人は、そこの線引きが小さい頃からずっとできないで大人になったのかもしれない)。
話を戻すと、ディズニー+に加入したのはSWシリーズのスピンオフ作品を一通り見るため。ひとまず『オビ=ワン・ケノービ』、『マンダロリアン』、『ボバ・フェット』、『アコライト』そして『アソーカ』を観終えた。ダントツで面白かったのは『マンダロリアン』!!個人的にはあまりジェダイが出てこない話が好き(『ローグ・ワン』とか『ハン・ソロ』など)で、本作もチャンバラよりガン・アクション多めだったのでめちゃくちゃ見応えあった。まず、マンダロリアンの装備、そしてそのフォルムがかっこいい...。ジェット・パックで飛んでるシーンなんかは毎回興奮で鼻息が荒くなっている。武器が彼らの信仰の一部っていう設定も良い(お気づきでしょうが、ここからだんだん語彙力がなくなります笑)!ジェダイはジェダイのカッコ良さがあるけど、結局彼らにとってライトセーバーはただの道具でしかない気がしていて、その点マンダロリアンたちは物質(ベスカーという鉱物への信仰がある)や武器そのものなど、人間の技術にかなりの信頼を置いている点で現実的かつ文明的な人々。この設定だけで、人間中心主義のわたくしが大歓喜。
主人公はクールで強いんだけど、重すぎる信仰心がよく考えたら変で観てて面白いし。そしてベビー・ヨーダことグローグーという赤ちゃんエイリアンとの関係性がストーリーを追うごとに紡ぎ出されていくのも、物語の推進力になっていて観ていて飽きない。この『マンダロリアン』は制作ドキュメンタリー映像もかなり充実していて、これもかなり良かった。これだけ多くの人が一つの作品に向き合っていると知ると普通に感動する。みんな愛に溢れていて...。来年には映画版の公開も噂されているらしいので、これは絶対映画館に観に行きたいと思っております。ウーン、まだまだ語り足りないな。スピンオフドラマシリーズ好きな方いたら、連絡待ってます。
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