素焼きミックスナッツ
- 凜 志水
- 2024年11月21日
- 読了時間: 2分
素焼きのミックスナッツを食べる。
ボリっと固い音がして、綺麗に細かく刻まれてゆく。
時折、歯に詰まる。
はじめは素朴な匂いがして、食べ進めるうちに香ばしい香りが広がる。
噛めば噛むほどだんだんと味がしてくるので、ナッツたちのうまみはきっとその核なる部分にあるのだろう。
もう外は冬の風が吹いている感じがして、木々たちも少し肌寒そうだ。
曇り空に揺れるカサカサの葉っぱを眺めながら、ボリボリと素焼きのそれを食う。
「あーーー、素焼きミックスナッツという存在のような作品を作りたいな」
そう思った。
食塩も植物油も不使用。
現代人が大好きでもう離れられない、病みつきになっている要素を剥いで、
変に飾らず、素材で勝負。
甘く加工されたナッツに比べればだいぶ地味だけど、かなりのロングセラーで、
健康にとても良い。若い人からも支持されている。
例えば曲を作るなら、シンプルで良いメロディーということになるんだろうか。
それが一番難しいのだろうけれども。
聞けば聞くほど、うまみが出てくるような音楽。
一発大儲けは狙えないが、その核にあるものに気付いた「コアな」ファンがいる。
本なら、書店に一冊だけでもずっと置いてあるもの。
健康に良い文章。読んだらパワーがでてくる本。若い人からも支持されている。
え〜、いいやん。
こうしてブログを書いている間にも手が伸びて、ついついボリっている。
美味しい。すごいな。
今日から見習わせていただきます、素焼きミックスナッツ先輩!
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