精神に先行する眉毛
- 凜 志水
- 2024年9月19日
- 読了時間: 2分
向き合ってますか、自分のまゆげに。
かくいう私は、現在「育毛」ならぬ「育眉」しているところであります。
もともと自分の眉にはコンプレックスがありました。
父親譲りの太眉。一本一本の自我が強い。
この眉のおかげでいわゆる勇ましい男顔になってしまうのがかなり嫌で、
高校生の頃は前髪で隠しながら、そもそもの形を変えようとぶちぶち抜きまくっていました。
化粧で描けるのだから薄いに越したことはない。
韓国アイドルみたいに、ふわっと並行眉になりた〜い!と毎日眉を整える日々を送っていました。
ところが最近、突如として私的太眉ブームがやってきたのです。
きっかけは、NHKで放送されていた杉咲花さんと角銅真実さんの対談。
緊張し合いながらも互いの話に耳を傾け、それぞれを知ろうとするお二人の対話が、本当にもう素晴らしくて、前編と後編があったのですが、両方泣きながら見ました。
さらに私はあることに気づきました。
お二人とも語り口や雰囲気はとても柔らかなのに、眉毛だけはキリリッとしているのです!
眉山(眉毛の上方にあるとんがっている部分)に向かってスッと上に角度があって、毛量もナチュラルな感じ。
かつて勇ましすぎて嫌だと思っていたあの眉形が、こんなに輝いて見える...。
放送を見終わったあと、私はすぐさま自分の眉毛を「太く」してみることに。
すると、昔よりも嫌悪感が消えて、今の自分に合っていることを実感。
もちろん流行とかもあるんでしょうけれど、
なによりも「自分の内面と眉毛が一致」した、と思いました。
もともと持っていた眉の勇ましさに、ようやく自分の精神が追いついてきたんだ、と。
もしかすると私の眉毛は、これから強くなっていく私の精神を見据えて、ずっと最初から勇ましくあろうとしていたんじゃないか...?
これはつまり、精神に先行する眉毛である。
ふわっと平行眉なんぞ、今のウチには似合わねぇ!眉毛から、攻めて行くぜ!
と気持ちだけは意気込んで伸ばし始めたものの、高校の時に抜きまくったことでいくつかの毛根がすでに死亡していることが発覚。
キリリと美しい太眉になるには、まだ時間がかかりそう...。
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