今月観た映画(2024/8)
- 凜 志水
- 2024年9月24日
- 読了時間: 4分
「今月観た映画」というタイトルで、先月観た映画について書くということになってしまうのですが、どうかお許しを。それではいきます。
① ブレードランナー:U-NEXT
これは自分でも驚きなのですが、観終わったあと今まで映画人生の中でもトップレベルに気分が悪くなってしまいました...
内容がつまらないとかではなくて、映画の退廃的な世界観が凄すぎてショッキングだったという意味です。ずっと雨(たぶん酸性雨)が降っている薄暗い都市と、廃れたアンティーク調の小道具の効果が絶大でした。グロ&スリラー要素もあってなかなか気持ちがざわつくのですが、そうした心を落ち着かせることができる逃げ場がこの映画の中には一切ない...
唯一、写真をズームアップしていく場面の描写が楽しかった。
② MEMORIA:U-NEXT
タイの映画監督・芸術家であるアピチャッポンの作品。映像の一つ一つが絵画のような構図と美しさで、ずっと美術館を歩き回ってるみたい。音がここまで効果的に用いられている映画ははじめてかも。まさに総合芸術。
③ パルプ・フィクション:U-NEXT
永野のYoutubeを観ていたら何度もこの名前が出てくるので、観てみることに。
とにかく映画の出だしがめっちゃ良くて、「これがタランティーノなのかッ!!!」とウキウキに。色彩もポップで最高に楽しい。これがもし自分の若い頃にリアタイで劇場公開されていたら...と想像してしまう。スマホもない時代に、映画館でこの鮮烈さを味わったらそりゃハマるよな!最近『ベイビー・わるきゅーれ』のドラマシリーズを見ているのだけれど、第一話冒頭のファミレスのシーンでニヤリとできたことは大きかった。
④ スケート・キッチン:U-NEXT
スケボーを知らなすぎたので鑑賞。スケボーって、不思議ですよね。表面上は体を動かして競技性を楽しんでいるんだけど、仲間と集まったり、おしゃれな服装して滑っている映像を撮ったりするところが「文化」って感じ。外から見ていると、いろんなものの設置点のように思える。街の文化、街そのものを表現しているかのような...。
⑤ AMY:U-NEXT
2011年に27歳の若さで亡くなってしまったシンガー、エイミー・ワインハウスのドキュメンタリー映画。Clairoが数年前のインタビューで、ロールモデルとして名前を挙げていたのがきっかけで知った。有名になることとか、スターになることってそんなに素晴らしくて素敵なことなんだろうか、と考えさせられる内容。彼女の肉を啄むかのように群がる大衆とマスコミ。人が人を蝕んでいく時の恐怖。
⑥ showing up: U-NEXT
U-NEXTのおすすめ欄に出てきたので観てみたが、あんまりピンと来なかったかなー。芸術家の日常における小さな葛藤などが描かれていて、この手の「変わらない日常」を扱う作品は自分の中で好き嫌いが結構ある。なんでなのかはまだわからない。ただ、単純に日常を素描したものよりも、人間の変化とか歪さとか、そういうところにフォーカスが当たっている方が好きなのかも。
⑦ インサイドヘッド1/2:アマプラ/映画館
最高。めっちゃ良かった。ピクサー作品が好きというわけでもない(なんならビジュアルがちょっと怖いと思っている)んだけど、外で映画を観ようということになってたまたま上映していた2の方を観たら、もう号泣。帰宅して速攻で1をレンタルして鑑賞し、また号泣。次の日の目はパンパンに浮腫んでいました。小さくて健気なキャラクターに弱いんですよね。何かを必死に守ろうとしている姿とかみると、ついつい涙腺がゆるんでしまう。作品の中では一人の人間の感情がキャラクター化されているんですけど、そのキャラクターにも情緒があって、感情の感情みたいなことが描かれているのが面白い。カナシミが喜んだり、ムカムカが恋したり。もう次作も決定しているみたいなので、今から楽しみ!
⑧ キューティー・ブロンド:U-NEXT
たしかポパイの映画特集に載っていたのでチョイス。法律モノの作品が好きなのでロースクール関連だと手が伸びがち。話としては失恋をきっかけにハーバードのロースクールを目指す女性が主人公で、法律の世界を描くというよりは女性の奮闘記という感じ。気持ちいいくらいにトントン拍子なところが逆によかったかも。
以上です!
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